勉強といえば「学生のもの」というイメージも強いかもしれません。
じゃあ学生を卒業した大人は勉強をしなくても良いのでしょうか?
もちろん、そんなことはありません。
社会人が勉強することで得られるメリットは、実はとてもたくさんあるんです。
社会人はなぜ勉強しないの?
とはいえ、大人になっても勉強する人は少数派。
勉強しない理由にはどんなものがあるのでしょうか。
うん、わかるわかると頷いてしまうものばかりかもしれません。
忙しいから
一番多い理由が「忙しくて時間がないから」。
仕事に、家事にと毎日やるべき事に追われて過ごしていて、勉強時間なんて取れないよ!という声も聞こえてきそうです。
学生の頃は「勉強が仕事」なんてよく言われたものです。
ですが、社会人の本業はあくまでも「お金を稼ぐための仕事」であったり、「家庭を円満に回すための家事や育児」であったりします。
どれも一日の大半の時間を取られるようなものなので、勉強時間どころかゆっくりできる時間すらなかなか取れない、という人も多いかもしれません。
また、特に家族がいる人は自分一人の生活ではないので、生活リズムを家族と合わせたり、協力しながら日々を送る必要があります。
そのため、勉強できる環境ではなかったり、時間の確保が難しいと感じたりすることもあるでしょう。
必要性を感じないから
次に、勉強の必要性自体を感じていないというケース。
学生時代には学校から指定された科目を履修することが求められ、「勉強の意味や目的」を自分で考える機会はあまりありませんでした。
そのため、言われたから勉強していただけ、という人もいるでしょう。
私も、これってなんの役に立つのかなと思いながら覚えた公式がいくつもありました。
社会人になって他人から勉強を強制されなくなり、勉強しなくても日々を問題なく過ごせてしまっているおかげで、勉強自体の必要性を感じなくなることがあります。
他にやりたいことがあるから
勉強していると、辛いこと、我慢しなければいけないこともたくさんありますよね。
でも世の中はもっと他に楽しいことで溢れています。
人間は基本的に「楽をしたい生き物」なので、他に楽しそうなことや楽そうなことがある中、あえて勉強という大変な道を選択できる人はなかなかいないでしょう。
勉強をするよりも、ゲームがしたい、飲みに行きたい、テレビを観たい。
「勉強よりも楽しいこと」はいくらでもあります。
毎日仕事で疲れ、ストレスが溜まっている社会人こそ、余暇の時間には娯楽を求めるでしょう。
実際、「楽しいこと」が疲れを癒してくれるというのは事実です。
勉強が嫌いだから
もともと勉強に苦手意識があり、「勉強」と聞いただけで憂鬱な気分になってしまうというケースです。
嫌いなことをあえてやろうとする人はいません。
ましてや他に楽しいことはいくらでもあるのに、なぜ嫌いな勉強なんかをしないといけないのか。
このタイプの人は、学校を卒業したときに「これでもう勉強しなくていいんだ!」と喜んだ経験があるかもしれませんね。
もしも、大人になってからでも勉強嫌いを克服できるのかな?そのためにはどうしたらいいのかな?と考えている人は、こちらの記事も参考にしてみてください。
社会人の平均勉強時間
総務省統計局の社会生活基本調査(令和3年度調査)によれば、日本の社会人の勉強時間はなんと一週間あたりたったの13分!
男女ともほぼ同じような結果でした。
別の調査結果であるパーソル総合研究所の「グローバル就業実態・成長意識調査(2022年)」によると、調査対象となった欧米・アジア18カ国の中で日本が最下位だったそうです。
資格取得や自己啓発のために勉強している人は、一週間あたり数時間という単位で勉強をしていると考えられるので、「やっている人」と「全くやらない人」に分かれているのではないでしょうか。
社会人になってから勉強するメリット
学生の頃ならば、なぜ勉強するのかと聞かれれば「良い成績を取るため」「希望の大学に進学するため」「やりたい仕事に就くため」といった回答が返ってくると思います。
では、社会人になってから勉強することでどんなメリットがあるのかを見てみましょう。
昇進・転職で有利になる
資格取得そのものが、昇進や昇給の条件になっていることもあります。
会社によっては「この資格を取れば報奨金○円」というように、従業員のやる気を引き出すような制度を持っていたりしますね。
また、転職活動の際には、企業は限られた時間で候補者の中から適任者を選ばなくてはならなりません。
そのため、履歴書に書ける資格を持っていると有利に働くでしょう。
あるいは資格などの目に見える形でなく、自己啓発という観点でも、社会で活躍するうえでは大きな意味があります。
仕事の幅が広がる(やりたい仕事を選べる)
資格を持っていたり、スキルを身につけていたりすることで、任される仕事の幅が増えるでしょう。
例えば、TOEICで高得点を取った事で海外出張のメンバーに入れたり、希望の部署への異動が叶ったりするなどです。
仕事の幅が広がるということは、やりたい仕事を選べるようになることにも繋がります。
できることが少ない人にはその人にできそうな仕事をお願いするしかありません。
ですが、AもBもCもできる、という人にはより難易度が高い仕事を任せたり、本人の希望に沿って仕事を選ばせてもらえます。
今の仕事内容に満足いっていないのなら、知識とスキルを身につけることでやりたくない仕事から逃れ、やりたい仕事を選択できるようになるかもしれません。
教養が身に付く
あなたの周りにも、色んな事を知っていていつも新たな話題を提供してくれる人や、なんだか分からないけれど知性を感じるという人はいませんか。
大人の教養は、その人の魅力として滲み出るものです。
勉強することで人間としてひと回りもふた回りも成長できるでしょう。
婚活中の人の自分磨きとしても、教養を高められるような勉強は効果的です。
人脈が広がる
勉強を通じて人と知り合うこともあります。
例えば、スクールに通い始めて出会う人であったり、最近○○に興味があるんだよねなどと周りの人に話すことで紹介されたりなどです。
社会人になってから新しい人脈を作れる機会は少ないので、とても貴重な出会いとなるでしょう。
最近はSNSで交流できる時代になったので、仲間を簡単に見つけられるようにもなりました。
SNS経由で知り合った人と情報交換をしたり、お仕事に繋げている人もいます。
周りと差がつけられる
先ほどもお伝えしたように、日本の社会人の平均勉強時間は一週間あたり13分。
これを超えるだけですぐに平均以上になれます。
あなたの周りにいる「すごい人」も、最初からそのポジションにいたわけではないはず。
日々積み重ねていった結果、周りから頭ひとつ抜けた存在になったのだと思います。
コツコツ勉強を続けている人は多くないので、少しずつでも積み重ねればいつか必ず周りと大きく差をつけられます。
自信がつく
毎日をただなんとなく過ごしていて、本当にこれでいいのかなと思う事はありませんか?
実際に私が強く感じていることなのですが、勉強をしていると自分に自信がついてきます。
新しいことを知って不安が軽くなったり、悩んでいることに対する解決策が見つかったりするのです。
それだけでなく、「勉強を続けられている私、えらい!」と思えて自信がつきます。
さらには日々自分の成長を感じられるので、毎日が充実している感覚も得られます。
私なんて…という自己肯定感低めの人には、勉強はとても手っ取り早く自己肯定感を上げる方法なんです。
勉強すれば、周りよりも一歩前進できる
学生の頃は、自分のために勉強をするという感覚がなかった人もいるかもしれません。
でも、社会人が勉強することで直接的に自分のためになります。
あなたにとって魅力的に思える「勉強すべき理由」は見つかったでしょうか。
勉強している社会人はほんの一握りなので、少しずつでも勉強すれば平均以上どころか簡単に上位○%に食い込める可能性が高いです。
充実した毎日にするために、自分を好きになるために、ぜひ今日から勉強を始めましょう。