学生の頃と同じはNG!社会人にぴったりの勉強方法

大人になってからの勉強のやり方は学生時代と同じでいいのかな?という疑問はありませんか。

勉強の本質は変わらなくても、学生と社会人では置かれている環境が全然違います。
社会人の勉強で成果を出すためには環境に合わせた工夫が必要です。

このひと工夫をするかどうかで、勉強の成功率・継続率に大きく影響するはずですよ。

目次

学生と社会人の違い

時間の制約

学生の頃は勉強が本業でした。
部活や習い事など勉強以外に割く時間はあったとしても、毎日学校の授業があって自分の意思に関係なく勉強していたと思います。

でも社会人の本業はあくまで仕事や家事、育児。
時間が決まっていないことも多く、拘束時間が長い人も多いでしょう。

そうなると勉強時間を作ることが難しくなります。

仲間がいない

社会人は、一人孤独に勉強をすることがほとんどでしょう。

仲間がいれば励まし合えたり、情報交換できたりして刺激をもらえますが、ソロプレイの場合はそうはいきません。
勉強のやり方に正解はありませんが、あまりに情報が少ないと「本当にこのやり方でいいのかな?」と不安になることも多いと思います。

また、独学の場合には仲間だけでなく先生もいません。
テキストを読み込んで理解し、不明点が出てきても自力で解決しなければならないのです。

モチベーションを維持しにくい

勉強を始めたばかりのときが一番モチベーションが高い、というケースがほとんどでしょう。
仲間もライバルもいない(目に見えない)、他人から勉強を強制されないという環境なので、どうしてもモチベーションが下がってしまいがちです。

すべて自分次第という社会人の勉強では、自分を律する努力が必要です。

社会人におすすめの勉強方法

このように、色々と違いがあった学生と社会人。
社会人の勉強を成功に導くためにおすすめの勉強方法を紹介します。

スキマ時間の活用

平日は仕事で忙しく、まとまった勉強時間を取るのが難しいという人も多いでしょう。
でも一日の中で隙間時間は意外と多いです。

「塵も積もれば山となる」という諺にもあるように、短時間でも積み重ねていけば確実に力になります。
スマホアプリや動画、単語帳など、短い時間でペンを使わなくてもできる勉強道具を用意して持ち歩きましょう

スキマ時間の例
  • 通勤中
  • 昼休み
  • 入浴中
  • 人を待っている時間
  • トイレ
  • 歯磨き
  • 髪を乾かしている間
  • 寝る前

耳学

一つ前の項でスキマ時間の活用を挙げましたが、そこでぜひ取り入れてみてほしいのが音声学習。
何か作業をしていても、耳が暇な時間は意外とあるものです。

例えば皿洗いをしている時や、掃除している時など。
いつも満員の電車で通勤していて単語帳を取り出すのが億劫という人でも、イヤホンを使った音声学習なら問題なくできるでしょう。

オンライン講座

独学で勉強を進める自信がないという人は、オンライン講座の活用もおすすめです。

社会人向けのオンライン講座は最近とても増えていて、希望する講座だけ低コストで購入したり、逆にサブスク形式で定額を支払えば学び放題というものもあります。
紙の参考書で独学するよりも効率的に勉強を進められることが多いので、検討してみてはいかがでしょうか。

自分の都合の良い時間に視聴でき、場所も選ばないというのは忙しい社会人にとってかなり助かりますよね。

ポモドーロ・テクニック

集中力を高めるために一役買ってくれるのが『ポモドーロ・テクニック』。
ざっくり言うと、「集中タイム」と「休憩タイム」の時間をあらかじめ決めておき、それを複数サイクル繰り返すというものです。

ポモドーロ・テクニックの基本のやり方
  • 25分間集中して勉強する
  • 5分間の休憩を取る
  • ❶、❷を4サイクル繰り返す
  • 30分間の休憩を取る

ポモドーロ・テクニックを実践するにあたって大切なことは、以下の2点です。

  • 事前にタスクを書き出してから始めること
  • 勉強のキリが悪くても、集中タイムの時間が終わったら休憩に入ること

私も実際に活用していますが、これをやるととても集中力が上がります!
でもそれと同時にどっと疲れます(笑)

試験前のここぞという時や、一日の勉強時間の一部だけ活用するようにしています。

先に過去問を見てみる

最初に知識を頭に入れ、それから基本問題→応用問題と進めていくのがオーソドックスなやり方。
でもこの進め方に固執する必要はありません。

限られた時間でこなさなければいけない社会人の勉強では、最短で目標を達成できるような工夫をすると良いでしょう。
社会人が資格試験を受ける場合に有効なのが「まず過去問を解いてみる(見てみる)」というやり方です。

メリット
  • 問題形式を把握できる
  • 試験時間にどのくらい余裕があるかが分かる
  • 合格基準までの距離が分かる
  • 自分の得意不得意を把握し、苦手分野に焦点を充てて勉強できる
  • 結果的に、トータルの勉強時間を短縮できる

モチベーションを保つ方法

「勉強を続ける自信がない…」「いつも途中で挫折してしまう」そんな人も多いと思います。
勉強のモチベーションを維持するのはなかなか大変ですが、いくつか自分に合う方法を見つけておけば安心できる!

無理のない目標設定をする

モチベーションというのは始めるときが一番高いものなので、つい張り切って高い目標設定をしてしまいがちです。
こんな人は要注意!

  • 一日にできる勉強量を多く見積もりすぎてしまう
  • 予備日を設定せずに勉強スケジュールを組んでしまう
  • 目標を達成できないと落ち込んでしまう

高すぎる目標を設定してしまった結果、できない日が続くと「自分なんてダメだ」と感じてやる気を失ってしまうことはありませんか?
特に、完璧主義の人は気をつけてほしいなと思います。

最初は「多少体調が悪くてもできる」という程度の勉強量にしたり、毎週予備日を設けておいて遅れを取り戻す日にすると一週間ごとにリセットできます。

記録をつける

何の勉強をどのくらいの時間やったかをスケジュール帳などに記録しておくと、成果が目に見えるようになり達成感が生まれます
一週間ごとに勉強時間を集計するのもおすすめ。

勉強を始めたばかりの頃は集中力が続かないものですが、慣れればだんだんと時間が伸びていきます。
同じ1時間勉強するのでも、時間の感じ方や疲れ方が変わるはずです。
そうして次第に長時間勉強できるようになってくるので、自分の成長が実感できます。

ゼロの日を作らない

毎日勉強すると決めていたのに、まったくできない日があったとしたら。
次の日も「今日もやらなくていいか…」という甘えが生じて、ずるずるといってしまうことがあります。

とはいえスケジュール通りにはいかないものですよね。

そんなときには、『超短縮バージョン』で少しでも勉強しましょう。
学習アプリを1テーマ進めるだけでもいいし、単語を5つ覚えるだけでもいい。
ほんの5〜10分であっても「今日もできた!」を積み重ねることで、勉強を継続できるようになります。

ライバル・仲間を見つける

先ほども出てきたように、支え合える仲間や切磋琢磨し合えるライバルの存在は勉強においてとても重要。
でも社会人にもなるとそう簡単には出会えません。

それなら、SNSを活用してみるのはどうでしょうか。

少し探すだけでも、毎日の勉強について発信している人はたくさん見つかります。
そういった人たちをフォローして眺めているだけでも、世の中にはこんなに努力している人がいるのかと刺激になるはずです。

さらに、カフェや図書館に行って勉強している人の姿を見るのも良いと思います。

学生の頃に自習室で勉強していた人もいると思いますが、それと同じように集中している人がいる環境に身を置くと自分も集中して勉強に取り組めるようになります。
自宅だとついスマホを触ってしまうという人も、人目があるだけで気持ちが引き締まりますよ。

脱スマホを意識する

とっても便利なスマホですが、勉強に集中したい時には邪魔になってしまうことも…。
ちょっと休憩しようと思ってスマホを手に取り、気付いたら何十分も過ぎていたなんて経験もあるのではないでしょうか。

スマホから離れるためには、なるべく視界に入れないことが大切です。

スマホ時間を減らすコツ
  • 引き出し等にしまう
  • スクリーンタイムを設定する
  • スマホ時間を減らすためのアプリを使う
  • スマホで勉強中のタイムラプスを撮影する
  • 電源を切る

テキストを買いすぎない

あれもこれもとたくさんテキストを購入し、買っただけで満足していませんか。
色んなテキストを使うよりも、1冊のテキストを2周、3周と繰り返し勉強した方が知識は定着しやすくなります。

複数のテキストを買うなら、問題集、単語帳、過去問…など用途が違うものにしておきましょう。

試験を申し込んでしまう

最後はちょっとだけ荒技です。
それは、自分を追い込むために試験を申し込んでしまうというもの!
申し込みの際に支払いまで済ませるので、もう後には引けません。

試験日というゴールが決まることでスケジュールが立てやすくなったり、この日まで頑張ればいいと思えるので途中でモチベーションが下がることが減るというメリットがあります。

環境に応じてやり方を変えよう

学生と社会人では置かれている環境が違うので、勉強方法も変えるべきということが実感いただけたでしょうか。

社会人は勉強方法はもちろんのこと、「勉強するか・しないか」もすべて自分次第。
自由な反面挫折しやすくなります。

自分の性格やこれまでの勉強習慣を踏まえて、これならできそうと思うものを選んで実践してみてくださいね。

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