「イヤイヤするたびに抱っこしているけど、甘やかしすぎなのかな?」
「泣くたびに要求を聞いていたら、わがままになってしまう?」
「でも、厳しくしすぎるのもかわいそう…。」
イヤイヤ期の子どもと毎日向き合っていると、「どこまで受け入れればいいの?」と悩むことがありますよね。
子どもの気持ちは大切にしたい。
でも、何でも言うことを聞いていたら、この先困るのではないかと不安になるママ・パパも多いでしょう。
SNSや育児書でも、「共感が大切」「甘やかしてはいけない」などさまざまな情報があり、何が正解なのか分からなくなることもあります。
結論から言うと、「甘やかすこと」と「気持ちを受け止めること」は同じではありません。
その違いを知るだけでも、イヤイヤ期の対応はぐっとラクになります。
この記事では、「甘やかしすぎかも」と悩んだときに知っておきたい考え方や、親子が笑顔で過ごすための関わり方をご紹介します。
甘やかすことと気持ちを受け止めることは違う
まず知っておきたいのが、「甘やかし」と「受け止める」は別のことだということです。
例えば、公園でもっと遊びたくて泣いている子どもに、
「もっと遊びたかったね。」
と声をかけるのは、気持ちを受け止めることです。
一方で、帰る予定だったのに毎回子どもの要求どおり遊び続けるのは、ルールがあいまいになってしまうことがあります。
つまり、
- 気持ちは受け止める
- できないことはできないと伝える
この2つを分けて考えることが大切です。
子どもは「気持ちを分かってもらえた」と感じるだけでも安心できることがあります。
必ずしも要求を叶えなければいけないわけではありません。
イヤイヤ期は「自分で決めたい」が強くなる時期
2歳頃になると、自分の意思が大きく育ちます。
「これがいい。」
「自分でやりたい。」
「まだ遊びたい。」
そんな気持ちが強くなる一方で、我慢したり気持ちを切り替えたりする力はまだ発達の途中です。
そのため、大人から見ると「わがまま」に見える行動も増えてきます。
でも実際には、「困らせたい」と思っているわけではありません。
自分の気持ちを一生懸命伝えようとしているだけなのです。
この時期に親が気持ちを受け止めてもらった経験は、「自分の気持ちは大切にしてもらえる」という安心感につながります。
だからといって何でも許す必要はありませんが、まず気持ちに寄り添うことは決して甘やかしではありません。
ダメなことは優しく、でも一貫して伝えよう
「気持ちは受け止める」と聞くと、「叱ってはいけないの?」と思う人もいるかもしれません。
そんなことはありません。
危険なことや、人を傷つけること、約束を守ることなどは、きちんと伝える必要があります。
例えば、
- 道路へ飛び出す
- お友達を叩く
- 物を投げる
こうした行動は、
「危ないからダメだよ。」
「叩くと痛いよ。」
と短く分かりやすく伝えましょう。
毎回言い方が変わると、子どもも混乱してしまいます。
「今日はいいけど、昨日はダメだった。」
という状態にならないよう、一貫した対応を心がけることが大切です。
また、注意すべきなのが、保護者によって対応を変えないこともとても大切です。
ママのときはダメだけどパパのときはOK、となってしまうのは良くありませんので、夫婦で認識を合わせておきましょう。
ルールがあることで、子どもは少しずつ社会の中での約束も学んでいきます。
全部応えようとしなくても大丈夫
イヤイヤ期の子どもは、一日に何度も要求してきます。
「抱っこ!」
「お菓子!」
「まだ遊ぶ!」
全部に応えようとしていたら、親の体も心も疲れてしまいます。
だからこそ、「できること」と「できないこと」を決めておくことも大切です。
例えば、
「今日は抱っこするけど、お菓子はご飯のあとね。」
「あと5分遊んだら帰ろう。」
というように、親の中で線引きをしておくと、迷いにくくなります。
親が無理をして笑顔を失ってしまうより、できる範囲で向き合う方が、親子にとって良い時間になります。
周りと比べる必要はない
SNSを見ると、
「私は絶対に怒りません。」
「子どもの気持ちは全部受け止めています。」
そんな投稿を見かけることがあります。
すると、「私は全然できていない…」と落ち込んでしまいますよね。
でも、SNSにはうまくいった場面だけが投稿されることも少なくありません。
現実の育児は、時間に追われ、家事もしながら、毎日同じようにはいきません。
大切なのは、誰かと比べることではなく、自分たち親子に合った関わり方を見つけることです。
昨日より少し穏やかに話せた。
今日は怒る前に一回深呼吸できた。
そんな小さな積み重ねで十分です。
親にも「できない日」があって当たり前
どんなに育児が好きでも、疲れる日はあります。
- 寝不足の日。
- 体調が悪い日。
- 仕事や家事で余裕がない日。
そんな日にイヤイヤが続けば、イライラしてしまうのは自然なことです。
「今日は優しくできなかったな。」
そんな日があっても、自分を責める必要はありません。
育児は毎日の積み重ねです。
一日だけで親子関係が決まることはありません。
もし強く言いすぎたと思ったら、あとから「さっきは大きな声を出しちゃってごめんね。」と伝えれば大丈夫です。
親も完璧ではありません。
子どもと一緒に成長していけばいいのです。
まとめ
イヤイヤ期に「甘やかしすぎかな?」と悩むことは、多くのママ・パパが経験します。
でも、
- 気持ちを受け止めることと甘やかすことは違う
- 要求を全部叶える必要はない
- ルールは一貫して伝える
- 親が無理をしすぎないことも大切
- 完璧な育児を目指さなくていい
ということを覚えておいてください。
イヤイヤ期は、子どもが自分らしさを育てる大切な時期です。
そして、親も試行錯誤しながら成長していく時期でもあります。
「これで合っているのかな」と迷う日があって当然です。
迷いながらでも、子どもの気持ちに寄り添おうとしているその姿勢は、きっと子どもに伝わっています。
「怒らない育児」ができなくたっていいのです。
焦らず、親子それぞれのペースで、この時期を乗り越えていきましょう。


